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2−29図

 

ことは、失敗の原因となる。このθ角またはa角を目安といっている。
飛行機の練習のように、着陸点以外の周囲の状況と、それら各点の高度を判定の基準に選んで判断するようでは、野外着陸には役に立たない。自機の高度計は、離陸場所の離陸時の気圧による高度を知るだけで、着陸地点からの高度はどのくらいであるかは、地図上で判定するほかないので、非常に危険である。したがって、練習飛行中の着陸のための場周コースでの高度は、高度計に従ったり、地上の地形を目測の判定に利用することは、実用的ではない。練習の課程において、高度計または地上目標を参考程度に見ることすら間違いのもとになり、θ角、a角を基本にした目安の方がはるかに実用的である。

 

アプローチの原則
グライダーのアプローチは、飛行機と異なり、次の原則に従って行うべきである。また、同時に、これは場周飛行の基礎にもなっていて、これをもとに場周コースが組み立てられている。
このアプローチは、先に説明したように、常に高目高目に飛行をする代表的な一つの例である。指定された着陸地点に安全に接地するには、2−30図のようなアプローチで降下することが原則である。
この図の点線のように、途中何かの原因でB−O上のコースをはずれた場合には、スポイラー(抵抗板)の開閉によって、もとのコースに乗り、目的のO

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